「親1、2」は「保護者1,2,…n」になり、「保護知性1,2…n」とかになって、最後「代表」か何かになると思う。

フランスで、学校での書類上「父」「母」の呼称を廃止し、「親1」「親2」とする法案が可決されて話題になっていた。
すごいインパクトだった。

まあ、フランスでは同性婚が認められているし、実務上、不便なのだと思う。
同性婚が認められた時点でこうなる運命だったはずだ。

で、うちの猫ズを見ていると、

「より完全に近い意志相通ができるようになった結果、実は人権を求めていることが明らかになり、人間の親となる権利を持つ日がくるのかもしれない」

と思った。

ということで、法案に賛成とか、反対とかの話ではなく、多様性が認められ続けると最終的にはどこに行きつくかを妄想してみた。

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”1”と”2”をどちらにするかで揉めるのでは?

すでに多くの人が感じているはず。

“1”と”2″はどうしても数字であるがために、序列を感じてしまうんじゃないだろうか。

同成婚の家庭であれば、どちらも同性だしまあ自分たちで決めればいいと思う。

従来の異性婚の場合はどうなる?

夫婦のどちらかが”1″、もう一方が”2″にならざるを得ない。

そうすると、男女の序列がどうこう言いだす人たちが必ずいるはずだ。

自分たちが納得してどちらか書けばいいと思うが、関係ない外野が騒ぐのは目に見えている。

この問題はちょっと解決策が思いつかないので、後回しにしよう。

 

親2まででは足りないのでは?→親1,親2,…親n

親が二人とは限らない。

色々な宗教や文化がある。同性婚が認められるなら一夫多妻や部族婚、家系婚みたいな婚姻形態も認められるかもしれない。

 

そうすると、親2まででは欄が足りなくなってくる。

n人(nは任意の数)の親がいる家庭では「親1」,「親2」,「親3」と続いて「親n」まで記載することになるだろう。

親とは限らないのでは?→保護者1、保護者2…保護者n

とても現実的な話。

祖父母と暮らす家庭は、今の日本の社会でも普通にある家族形態だ。

施設で暮らす子供もいる。

そうすると、どんな形態でも対応できる「保護者1,2…n」というのが適切じゃないだろうか?

人間だとは限らないのでは?AI、猫人権は?→保護知性1、保護知性2…保護知性n

シンギュラリティが起こり、AIが知性を持ったとする。

間違いなく、人権を認める日がくるだろう。

なんかももっと具体的に意志相通ができるようになった結果、実は人権を求めていたことが明らかになるかもしれない。

そうすると家族の形態はまた変わる、

親がAIや猫の家庭も出てくるだろう。

親の役割を持つAIが複数の子供を育てる、といった形態もあり得るかもしれない。

そうすると、まあ「保護者」のままでもいいのかもしれないが、

人間や猫やAIなど、完全に近い意志相通のできるものををまとめて「知性」と呼ぶ世界になったとすれば、

「保護知性1」…「保護知性n」となる。

数字の順番を考えなおす→連判状スタイルにする。

さて、先送りにしていた「誰を”1″、”2”にするか」の問題だが、解決策を思いついた。

人数(知能数)がnまで増えたことである策が使えるようになったのだ。

連判状というシステムを知っているだろうか?

丸くぐるっと放射状に名前を書くことで、立場が同じことを表現したり、誰が一揆の首謀者かわからないようにする先人の知恵だ。

これを使えば、序列を感じない表記を実現する事ができる。

江戸時代に戻ったね。

もう代表1人でよくないか?→「代表」

ここまで複雑になってくると、さすがに不便だ。

もう家族の中での保護者階級の人(知能)を1人選んで「代表」として記載すればいいんじゃないだろうか。

「代表」の男女比率とかで揉めそうならもうサイコロか何かで一人決めればいい。

それでもダメで比率をぴったりにしたいなら、中立のAIとかに調整させればいい。

もしくは、家族にアカウントを設けて「アカウント名」を書けばいいんじゃないか。

ああ、結局、家制度に戻ってしまった。

まとめ

『月は無慈悲な夜の女王』というSF小説を読んだことはあるだろうか?

作中では同性婚どころか、「複数の共同夫、共同妻と子供を共有し、誰もが夫であり妻である」という複雑な婚姻形態を取っていた。

人間だけでもこれほど複雑にできるのだから、AIや人間以外の人権を認めるようになると更に複雑になる。

真の多様性ってそういうことだと思う。

そうすると、差別というか区別をなくすには、カテゴリー分けを極力削ぎ落して、できる限り属性のない記述方法が求められてくるはず。

「親1、2」はその第一歩。

性別という属性を外したところだ。

「代表者」には、いつなるかな?

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